妊活中というのは、出口の見えないトンネルにいるようなものだと表現される方がいますが、まさにそんな感じですよね。
ゴールが見えていないのが一番の辛さではないかと思います。
今の治療法が合っているのか、次にステップアップすればよいのか、考えれば考えるほど分からなくなります。
そんな時は藁にもすがる思いで、いろんな事を試してみたくなりますよね。
本当に効果があるのは??
①体温を上げる
かなり広く知られている事ではありますが、体温が低いと妊娠しにくいと言われています。
一般的に体温が低いというのは36度以下です。体温が低いと、精子が子宮内膜に付着しづらい状況になります。
体温を体の内側から上げていくことにより、精子が活発に移動できるようにします。
それではどのようにすれば体温は上がるのでしょう。
まずは食事に気を付けましょう。アルコールや小麦製品、砂糖などは体を冷やすと言われています。なるべく体を冷やす物の摂取は避けましょう。
発酵食品や根菜類は体を温める作用があると言われているので、積極的に摂取しましょう。
また、当然ですが冷たいものを摂取すれば体は冷えます。
飲み物もできれば温かいものを、とは言いますが、暑い時期などは冷たいお茶も飲みたいですよね。
そんな時は麦茶ではなくほうじ茶を選びましょう。
麦茶の原料である大麦には、体を冷やす効果があります。
ほうじ茶というのは緑茶を焙煎して作られたお茶です。
緑茶よりもカフェインが少ないので、妊娠を考えていられる方にはオススメです。
また香ばしい香りの成分である「ピラジン」が血行を促進し、冷えの解消につながると言われています。
体を温める食材・飲み物を用意し、いざ食事!その時にあまり噛まずに飲み込んでしまっては効果半減です。たくさん噛みましょう。
しっかり噛むことによって、あごの筋肉を使い、より熱を生み出します。
②適度な運動をする
これは体温を上げることにも繋がるのですが、体の血流を良くすることが第一の目的です。
血流がよくなることにより、卵巣へ栄養が届きやすくなります。
そして、着床しやすい、良い状態の子宮内膜に近づくのです。
運動することにより、筋肉量が増えると体温が上がります。
というのも、筋肉量に比例して、基礎代謝量が上がるので体温が上がります。
また、適度な運動によりストレスが発散できる場合もあります。
妊活中というのは、鬱々とした気持ちになりがちです。
気持ちよく体を動かし汗をかいたら、少し晴れやかな気持ちになれますよね。
適度な運動ってどの程度?と思われるかもしれません。
基本的には有酸素運動がオススメです。
有酸素運動とは、しっかり呼吸ができる程度の運動です。
息が止まってしまうほどの強度の高い運動はオススメしません。
具体的には、ウォーキング・ストレッチ・ヨガ・簡単なエアロビクスなどです。
ウォーキングは特に道具もなく始められるので、まずはなにしよう?と思われる方にはオススメです。
1日30分くらいから始められたらいいですね。
通勤やお買い物の時に、一駅手前で降りてみる、なんて始めやすいですよね。
また産婦人科などで、プレママクラスのようなレッスンを提供している場合もあります。
ヨガやエアロビクスのような複合的な有酸素運動などが主なレッスンのところが多いです。
グループレッスンの方が運動を続けやすく感じる方は、お近くの産婦人科などで開催されていないか調べてみましょう。
③ストレスをためない
妊活中の方にとって、様々な要因がストレスの元となります。
近しい方からの些細な言葉、芸能人の妊娠情報、夫の一言・・・。
少し考えただけでもかなりたくさんのストレスの元があります。
そんな中、ストレスをためないというのは至難の業です。
ストレスをためないことを考えてストレスがたまる。
もう言葉遊びのようになってきてしまいますね。
そんな時は客観的に自分のストレスと向き合ってみるのが、ストレス解消の第一歩かと思います。
具体的には、今抱えているストレスを書き出してみることをオススメします。
少し俯瞰的にストレスと向き合うことができます。
それを自分だけではなく、夫にも見てもらうといいですね。
自分一人で抱えていたストレスを共有してもらうことができます。
自分だけでは解決できなかったことも、解決の糸口が見つかることもあります。
実際に解決しなくても、話を聞いてもらうことにつながり、気持ちが楽になる場合もあります。
私自身、第一子を授かるまでに2年弱妊活をしました。
ストレスがたまって、勝手に涙が出ているなんてこともよくありました。
今思えば、うまくストレスを解消できずにいた期間が長かったように思います。
私はとても真面目に妊活に取り組んでいました。真面目過ぎるほどだったと思います。
なかなか結果がでず、治療をステップアップするようすすめられた日に、なぜだか突然全てを投げ出したくなったのです。
その日はなんだかとても吹っ切れたような気持ちでした。
好きなことを好きなだけやろうと決めました。
もし今妊娠したら、もし今子供が生まれたら、できないことって何だろう・・・と考えて、今しかできないこと順番にやっていこうと行動にうつしました。
治療を続けてはいましたが、少しお休みしたり、ゆるく続けている状態でした。
好きな友達と好きな場所に旅行に行ったり、美味しいものを食べに行ったり、夫とデートしたり。。。
そんな時に、妊娠が分かりました。
決して、治療をやめることをすすめているわけではありません。
ストレスというのは、心の状態であると同時に、体にかなり影響があるものです。
妊活は、それ自体にとらわれすぎて、今ある幸せを見失いがちになります。
楽しく取り組む、というのは無理があるかもしれませんが、心身共に健やかなママになっていける礎を作っていけたらいいなと思います。