妊娠した際にみられる症状や体の変化には、様々なものがあります。
微熱や胸の張りなどを感じ「もしかして妊娠?」と考える女性も多いでしょう。
そんな妊娠した際にみられる症状のひとつに、着床出血というものがあります。
受精卵が子宮内に着床したことによって起こる出血ですが、生理の出血と勘違いをしてしまう人も。。。
着床出血の特徴やいつごろみられるのかを理解し、妊娠かどうかの判断材料にしましょう。
着床出血はなぜ起きるの?
妊娠には排卵、受精、着床の過程があります。
着床出血とは、その過程の着床時にみられる出血のことです。
着床出血はなぜ起こるのでしょうか?
着床の仕組みを知り、着床出血の特徴を把握していきましょう。
着床出血の特徴
受精卵は子宮内に着床するとき、子宮内膜の奥へと深く入り込もうとします。
このときに子宮内膜の一部が剝がれ、出血が起こることがあります。
これが着床出血です。
着床によって剝がれる子宮内膜は一部のため、出血量は少量になります。出血量が少ないため、出血が続く期間も2~3日で収まることがほとんどです。
おりものに混ざって出てくるため、色も薄い赤やピンクになります。
着床出血はいつごろみられる?
前述の通り、着床出血とは着床の際に起こる出血です。
では、着床は生理周期の中でいつごろ起きているのでしょうか。
生理予定日を把握している女性は多くみられますが、着床がいつごろかは知らないという人もいるのでは?
着床出血がみられる時期を把握し、妊娠のサインを見逃さないようにしましょう。
着床は排卵から約1週間後
受精卵が着床するためには、排卵と受精が必要不可欠です。
卵子が卵巣から排出されて受精卵となると、子宮に向かって移動を始めます。
移動には4~5日かかるため、排卵から着床までの期間は約1週間と言われています。
着床がいつごろかを知るためには、排卵日がいつかを把握することが大切ですね。
排卵日の把握の仕方は?
排卵日を把握するためには、自分の生理周期や基礎体温を知るところから始めてみましょう。
最近では生理周期やこれまでの生理がきた日を入力するだけで、生理予定日や排卵日を教えてくれるアプリもありますよ。
しかし、排卵日は生活習慣やストレスなどが原因で変化することも。そんなときは、基礎体温を測ってみましょう。
排卵前には基礎体温が下がるため、毎日測ることがおすすめですよ。
生理の出血との違いは?
生理前の子宮内膜は、受精卵が着床しやすいように厚い状態です。
受精卵が子宮内に着床しなかった場合、厚くなった子宮内膜は出血とともに体の外へ排出されます。 これが生理です。
着床出血では一部の子宮内膜が剝がれていましたが、生理の際には厚くなった子宮内膜のすべてが外に出されます。
そのため、生理の出血量は多いものになり、出血量が続く期間も1週間程度になるのです。
この違いを把握していれば、着床出血かどうかを見極めることもできますよ。
子宮の病気の可能性も?
出血がみられるのは着床出血や生理のときだけではありません。
子宮内膜や子宮筋腫など、子宮の病気の可能性も考えられます。
出血が長く続く場合や腹痛など、症状が長く続く場合はできるだけ早めに病院を受診しましょう。
早めに治療をすることで、症状の悪化を防ぐことができますよ。
着床出血は妊娠のサインのひとつ!
今回ご紹介した着床出血ですが、妊娠した際に必ずみられる症状ではありません。
私自身が妊娠したときにも、残念ながら着床出血らしきものは見られませんでした。
しかし、着床出血がないからと言って、妊娠していないというわけではありません。
妊娠の際にみられる症状は人それぞれ。
着床出血は、数ある妊娠のサインのうちのひとつです。
微熱や胸の張りなど、他の症状がみられる場合もありますよ。
着床出血がないことに焦らず、他の症状がみられないかも確認してみましょう。