女性にとって妊娠・出産は特別なもの。
ちょっとした症状や変化など、気になってしまう人も多くみられます。
そんなお母さんたちの悩みの一つが逆子。
病院のエコー検査で逆子であることが分かり、「普通分娩はできないのでは?」と心配になる人も多いでしょう。
しかし、逆子は毎日の簡単な体操によって直る場合もあります。今回は、逆子体操のやり方、注意点について、私自身の体験も交えてご紹介します。
そもそも逆子ってどんな状態?
逆子とは、お腹の中の赤ちゃんの頭が上を向いている状態です。
赤ちゃんはお母さんのお腹の中で動き回っているため、妊娠中に逆子の状態になることはよくみられます。
しかし、赤ちゃんが大きくなることで動ける範囲が少なくなり、逆子の状態から戻れなくなることも。
そのため、妊娠後期でも逆子の状態が続いている場合は、病院から逆子体操の指導をされます。
逆子体操は赤ちゃんの体の向きによってもやり方が異なるため、医師に確認をしてから行うようにしましょう。
逆子体操をやってみよう!
逆子体操は、赤ちゃんがお腹の中で回転しやすくするためのものです。
妊娠30週頃になっても逆子状態の場合、医師から逆子体操の指導を受けます。
私の場合も、妊娠8ヶ月に入ってから、体操をすすめられました。
逆子体操は切迫早産などを引き起こす可能性もあるため、お腹が張るときや痛みを感じた場合はすぐに中止しましょう。
それでは、体操のやり方についてご紹介します。
<ブリッジ体操>
仰向けになり、クッションや枕、折ったバスタオルなどを腰の下に入れます。
その状態でお尻を持ち上げ、10分間姿勢をキープ。
腰が痛くなる場合もあるので、最初は時間を短くして行うのがおすすめですよ。
慣れてきたら少しずつ時間を延ばしていきましょう。
<四つん這い体操>
四つん這いの姿勢になり、お尻を高く上げましょう。
この姿勢を15分間保ちます。姿勢を保つのが困難な場合は、顔の下にクッションや枕を挟むと楽になりますよ。
この体操も最初は短い時間で挑戦し、少しずつ時間を伸ばしていくのがおすすめです。
<体操の後の過ごし方は?>
どちらの体操にも共通していますが、体操の後は横になり休むことがポイントです。
上で紹介した体操をすることでお母さんの骨盤から赤ちゃんの頭が外れます。
この状態で体を横にした状態で寝ると、赤ちゃんが回りやすくなるのです。
横になる向きは、お腹の中の赤ちゃんが左右どちらを向いているかによって変わります。
病院でのエコー検査の時に赤ちゃんの向きが分かるので、それに合わせて横になる向きを決めましょう。
逆子体操の注意点は?
逆子体操は早めに行えばいいというわけではありません。
週数が進むにつれて赤ちゃんの動きは活発になり、お母さんのお腹の中で元気に動き回ります。そのため、早い段階で逆子を直してもまた元に戻ってしまう可能性があるのです。
また、体操の最中にお腹の張りや痛みがあった場合は、すぐに体操を中断しましょう。
体操中の姿勢は日常生活の姿勢とは異なるため、赤ちゃんにも刺激になります。
お母さんや赤ちゃんが安心・安全に生活できるためにも、無理をし過ぎないよう気をつけましょう。
逆子を気にしすぎない!
逆子体操の効果には個人差があります。
1回目の体操で赤ちゃんが回転した人がいれば、何回頑張っても回らなかった人もいます。
逆子が直らないからといって焦る必要はありません。
気にしすぎてしまうと、ストレスの原因にもなってしまいます。
ストレスはお母さんだけでなく赤ちゃんにも影響を及ぼすので、赤ちゃんが逆子なことを気にしすぎないようにするのも大切ですね。
私が通っていた病院の助産師は「赤ちゃんが逆子なのは、お母さんと一緒の向きでいたいから。 それくらい、お母さんが好きってことだよ!」と励ましてもらいました。
逆子体操は心に余裕をもって、毎日コツコツと行うようにしましょう。