日々の子育て、お疲れ様です。赤ちゃんへの授乳、順調ですか?
一旦母乳育児を確立したら、どれくらい長く続けるべきなのでしょうか? 6か月? 1年? それとも数年?
「肩も凝るし、赤ちゃんはすぐにおっぱいを飲み終わってくれるわけじゃない。
乳首やほ乳瓶の消毒も大変。正直なるべく早くやめたい……。」
「いえいえ! 私はなるべく続けていきたいの。だって母親の醍醐味でしょう」
気持ちは色々ですよね。事情はどうあれ、子どもにとって最良なものを決めたい。
だって母親だもの。この記事では、母乳をいつまでするべきなのかについて、様々な意見をご紹介していきたいと思います。
WHO的には・・・
世界保健機関(WHO)では、赤ちゃんには人生の最初の6か月間は母乳のみを与え、少なくとも2歳までは他の食べ物(補完食)と共に母乳を与え続けることを推奨しています。
なぜかというと……それは、母乳が単なる食べ物ではないから。
子どもが不安を感じたり疲れたりした時、母乳を飲むことで心地よさを感じます。
心の栄養になるということですね。
さらに、それと同時に、子どもの身体の免疫を高める成分も含んいるため、もしも病気になったにも抵抗力がより高い状態になると言われています。
断乳する場合には
WHO的には、なるべく続けていった方がいいということです。
子どもの月齢にもよりますが、離乳食が順調なら、「搾乳」という手段をとれば、仮に職場復帰する場合でも、授乳を諦めずにいられます。
母と子の生活における大きな変化の中で、「授乳」は親密さを維持するにはかけがえのない方法なのです。
お母さんが病気になった場合でも、必ずしも授乳をやめる必要があるというわけではありません。
それでも様々な理由で、授乳をやめる必要があるという場合もあるのではないかと思います。
急には授乳をやめないことがベストですが、健康面での理由から、またはお母さまと赤ちゃんが一緒にいられないために必要な時もあります。
赤ちゃんがこの時点まで母乳育児だった場合は、乳房が不快に張り始めることを防ぐために、お母さんは搾乳する必要があります。
自分の身体にもっと母乳を作らせたくないのであれば、搾乳は不快感を緩和する程度にとどめてください。
最初はおっぱいが張って痛くなったり敏感になっていると感じるかもしれませんが、徐々に慣れていきます。
母乳に含まれる乳汁分泌抑制因子(FIL)と呼ばれるものが、母体に分泌の速度を落とすよう伝えますが、その調節が確立するまでには数日または数週間程度、時間がかかります。
6か月未満で授乳をやめる場合
STEP1 1日1回は直接の授乳を止め、ほ乳瓶で粉ミルクに切り替える。
まだ離乳食が食べられない状態ですので、まずはお昼に一回断乳します。
赤ちゃんはとても賢く、母乳が近くにあるという気配がわかるといいます。
なので、なるべくお母さんが他の部屋にいる間に、赤ちゃんにほ乳瓶で授乳するようにできれば理想です。
なかなか飲まないかも知れませんが、焦りは禁物です。
赤ちゃんが欲しがる以上に、無理矢理飲ませようとしないでくださいね。
さらに、お母さんの身体の変化もあります。
母乳量を減らそうと調節するため、おっぱいが張って、触ると痛いと思います。
もしこれが不快な場合、母乳を少量、絞り出すと良いと思います。
ただ、あまりに体を刺激しすぎると、母乳を作りすぎてしまいますので、あくまでも不快感を緩和する程度にとどめてください。
STEP2 断乳で身体が慣れたら、さらにもう1回、授乳を減らす。
この昼の断乳を数日がんばって、お母さんの身体が慣れたら、さらにもう1回、授乳を減らします。
あと少し慣れたら、さらに1回……という感じで、お母さんが直接おっぱいをあげることがなくなり、赤ちゃんが完全に卒乳するまで、少しずつ繰り返していきます。
様々な理由により、赤ちゃんがまだまだ小さいうちに授乳をやめるということは、精神的にとても苦しいものです。
多くの人が合併症や仕事復帰など、やむを得ない理由から、断乳を望まれます。
でも、他の接し方で愛情を注げば大丈夫です。
6か月目以降に授乳をやめる
赤ちゃんが6か月前後に離乳食を始めると、授乳頻度が時間の経過と共に自然と減り始めます。
1歳の時点で一日の授乳回数は2~3回、あとの栄養は食事とおやつで栄養を補うようになります。
赤ちゃんが12か月未満で、これよりも授乳回数を減らしたい場合は、徐々に減らしましょう。
1回ずつ、母乳の代わりに粉ミルクを与えます。
月齢によっては、フォローアップミルクでもいいです。
牛乳は赤ちゃんが1歳になるまで待ちましょう。
ゆっくりとしたペースで行うことで、おっぱいが張る不快感も最小限で済んだように思っています。
授乳の回数を減らすと、子どもがむずかる場合がありますよね。
子どもの気をそらすには様々な方法があります。
適度にお茶や健康的なジュースを与えたり、手作りのおやつなどを与えるのもよし。
ゲームや、お菓子作りや、少し特別なことをしたりなど。
こういった変化を楽しむまでに至るのに、個人差があります。
でも、必ず時間と共に楽になります。
もし何か問題があると言う場合には、抱え込まずに保健師さんや周りの人に相談しましょう。
抱え込まないのが大切です!
2時間の経過と共に自然に授乳をやめる
最後に、自然にやめていく場合。
これは様々です。筆者の子どもでも、生後10ヶ月のある日、突然子どもが興味を失ったのです。
なかには、「3歳の時に自分で卒乳した」という例もあります。
その子は徐々にペースが減り、2歳半からほどんど飲まなくなり、まるで自分が母乳を飲まなくなっていることを忘れているような感じだったということです。
こういうスローペースな卒乳の場合には、母体にも慣れるのに十分な時間があるため、不快なおっぱいの張りなどは経験しないですむことが多いです。
ただ、感情的な面はそうはいかないですね。お母さんがおっぱいの習慣から離れがたいという場合には、たっぷり抱っこやふれあいの時間を作ってください。
母乳育児は避妊法なの?
母乳をあげている間は、乳首を吸われる刺激により排卵が抑えられます。
ただあくまでも「抑えられる」なので、絶対に確実なものというわけではありません。
また、それが出産後6か月以降だったり完母ではなかったりする場合は、授乳していても妊娠する可能性はあります。
授乳中に妊娠したら断乳すべき?
自然に卒乳することが多いようです。
これは妊娠中の母乳の成分変化、つまり母乳の味が変わって甘くなくなったことによるものだといわれています。
こういう場合には、自然に卒乳してくれるので、心配なくて良いですよね。
まとめ
断乳は、お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても、大きな転換点。
身体的にも感情的にも、大きな変化です。ぜひよく考えながら、注意して行ってください。
でも、悩みすぎないで!おっぱいだけが愛情表現ではありませんから。
いつでも赤ちゃんの笑顔のために、素敵なお母さんでいてください。