「立会い出産ってしてもらった方がいいのかな?」
「初めてのお産って不安だしなぁ」
「でも恥ずかしいし…」
「色々見られて引かれたら嫌だなぁ…」
この記事をお読みのあなたは、旦那さんに立会い出産をしてもらおうかちょっと悩んでおられませんか?私も初めての出産の際は旦那に付き添ってもらうべきか悩みました。
お産は初めてなので不安いっぱいでしたが、やはり当時は新婚ということもあったのか「お産は壮絶って言うし、取り乱して叫んでいる姿とか正直見られたくない…」と言う本音もありました。
そこで今回は立会い出産のメリット・デメリットについてお話していきたいと思います。
立会い出産を経験した人の割合ってどれくらいなの?
厚生労働科学研究費補助金研究「母親が望む安全で満足な妊娠出産に関する全国調査」の研究報告書(2013年3月)によると分娩室での立会いの比率は夫53%、親12%、その他5%、誰もいないが41%となっています。
ですので、旦那さんか親が立会い出産をした妊婦さんは全体の6割ということになります。
一方、一人で出産を経験した方も4割なので立会い出産をしたという人の方が少し多いくらいという印象ですね。
また、立会い出産をしなかった理由に関しては「妊婦さんが希望しなかった」という理由50%、「多忙でできなかった」というのが14%、「立ち会う人が希望しなかった」というのも10%ありました。(※1)
実際この数値を見ると「恥ずかしい姿を見られたくない」という女性がかなりの割合でいるということが分かります。
やはり、好きで結婚した旦那さんですから「分娩台で足を開く姿なんて見られたくない!」という方も多いということですね。
ですから、あなたがもし「立会い出産をしたくない」と思ったとしても女性としては当然の心理でもあるので大丈夫ですよ。
立会い出産のメリットとデメリットは?
悩んでいる方のためにここからは立会い出産のメリットとデメリットについて具体的にお話していこうと思います。
メリット1 ママが安心して出産に望める
初産の陣痛の時間の平均は14時間、経産婦でも8時間と言われています。
いつ終わるも分からない辛い陣痛に一人で耐え続けるのは心細いというママも多いはずです。
そんな時、旦那さんや家族がそばについて腰をさすってくれるだけでもママの気持ちはとっても楽になりますし、お産を前向きに頑張ろうと思えます。
お産は体力勝負といいますが、精神的な支えも重要です。
辛い時頼りになる人がそばにいてくれたら、苦しいことでも乗り越えることができるというのが立会い出産の一番大きなメリットです。
メリット2 夫婦や家族の絆を深めることができる
「命がけで産んでくれたんだね…」これは私の旦那が下の子が生まれた後かけてくれた言葉です。
旦那は上の子の時は里帰り先が遠く、新幹線も全く動いていないような真夜中だったため立会いには間に合わず、出産の壮絶な場面は見ずに産まれた上の子とご対面するだけだったので、下の子の時に初めて出産の壮絶さを体感したと言っていました。
そして、一人目の時以上に命がけで産んでくれたことを私に感謝したそうです。
このように、出産は立ち会った人にしか分からない壮絶さがある分、その辛さを一緒に乗り越えたことで相手に感謝し夫婦や家族の絆を深めることができるのです。
メリット3 生まれたての子どもを抱きしめる瞬間はものすごい感動
辛い陣痛を乗り越えて命が生まれる瞬間の感動や、生まれたての小さな命を抱きしめる瞬間の感動は人生の中でそう何度もあるものではありません。
中には一生経験できないという人もいます。特に男性は生まれるまでは父親である実感が湧かないという人も多いので、生まれる瞬間に立会い、生まれたての自分の子どもを抱きしめることで父性が目覚めるきっかけになります。
「妊娠中はあんまり手伝ってくれなかったけど産後は変わった」という声もあるほどですから「父親の自覚があまりなくて産後不安。」と言う人は立ち会ってもらうことで父親になったことを実感してもらうのも良いかもしれませんね。
デメリット1 サポート0は夫婦関係に亀裂!?
私の知り合いの方で立会い出産を経験した方が言っていたのですが、「大して何もしてくれないし、オロオロしてるだけで邪魔だった」「カメラをイベント気分で回してるだけですごくイライラした」という旦那様も中にはいるそうです。
辛い陣痛中にママより不安がっている、逆にイベント気分でカメラばかり回されていたら「もう出て行って!」と言いたくなるにちがいありません。
「出産は嫁がするもの」という当事者意識が薄い男性は一緒に立ち会ってもらってもママがイライラするだけの可能性もあります。
デメリット2 意外と男性は血に弱い?腰砕けになる人も
出産時にはかなりの出血があります。
また、お産は男性が想像しているよりはるかに壮絶なので「血が大量で驚いた…」「人があんなに叫ぶのを初めて見た…」といってトラウマになってしまう男性もいるそうです。
生まれた瞬間にほっとして腰砕けになってしまう人もいるそうなので、旦那さんが少し気の弱い人だと言う方は立ち会いの方法などは血が見えないように配慮するなど立会いの仕方を考えた方がベターでしょう。
デメリット3 やっぱり恥ずかしい姿は見られてしまう
残念ながらママが足を開かないと赤ちゃんは出てきてくれないので、思いっきり足を開いた姿はやはり見られてしまいますし、お産は壮絶なので分娩台にいながら尿管を通して尿をしなくてはいけないことや、いきんで便が出てしまうことも普通にあります。
事前にこういったことを把握していれば別ですが、やはり「恥ずかし過ぎて耐えられない…」という方は立ち会ってもらうタイミングをよく検討した方が良いかもしれません。
大切なことはお互いがどうしたいか話し合うこと
いかがでしたか?立会い出産のメリット・デメリットについてお話してきましたが、大切なことはあなたの意思と旦那さんの意思をきちんと確認して二人が最終的にどうしたいか話し合うことです。
私はあまり立会い出産をしたい派ではなかったですが、旦那さんが立ち会いを望んだことで話し合って、下の子の際は立会い出産になりました。
正直、分娩時は下の部分が丸見えでしたのでとてつもなく恥ずかしかったです。
ですが、下の子が産まれた瞬間に旦那さんが見せた感動の涙や、生まれたての子を抱いた嬉しそうな笑顔は一生忘れないだろうなと思いましたし、立会い出産を終えてから夫婦の絆が深まったと感じられたので立会い出産にして良かったと思いました。
どういった形の出産を望むかは他の誰でもないあなたと旦那さんが決めることですので、赤ちゃんのいるお腹を撫でながら夫婦でゆっくり話し合って見て下さいね。