子宮頸がんは20~30歳代でも発症する可能性がある「がん」で、若くして子宮頸がんにかかってしまう女性は年々増えてきています。
妊活中は、妊娠・妊活に直結することに集中してしまい、子宮頸がん検診について忘れがちですが、まずは自分が健康であるか・子宮頸がんの可能性がないか調べておくことはとても大切です。
この記事は、妊活中のまだ妊娠していない女性に読んでいただきたい内容です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
子宮頸がん検診の頻度とは?
20歳以上の女性は、2年に1回子宮頸がん検診を受けることが勧められています。
市町村でも検診を勧奨しているので、無料・もしくは500円などの安い値段で検診を受けることができる市町村も多いためぜひ活用しましょう。子宮頸がん検診の補助についてや検診を受ける医療機関等については、お住まいの地域のホームページで確認してみてくださいね。
子宮頸がんは、性交渉の経験がある女性であれば誰でも発症する可能性があります(ほとんどの子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)は、性交渉によって感染するためです)。しかし早く発見することができれば、簡単な手術で治療することもできます。
ぜひ、2年に1回子宮頸がん検診を受けるようにしましょう!
妊活中に子宮頸がん検診を受けたほうが良い理由は?
妊娠中に子宮頸がんが分かれば、妊娠中断を余儀なくされる可能性も?
妊娠すると、妊娠初期の検査で子宮がん検診があります。
万が一そこで子宮がんが発覚すれば、妊娠が継続できなくなる可能性もあります。
もちろん産婦人科医師は、そのときの妊娠週数やお母さんの意思を確認して、妊娠が継続できるように配慮してくれる可能性も高いですが、子宮頸がんが進んでいる状態であれば、赤ちゃんを諦めざるを得ない可能性もあるのです。
望んで妊娠したのに、そのような状況になってしまうことは、とても悲しいですよね。
妊娠中に子宮頸がんの前病変が分かっても、必要な治療が受けられないかも?
子宮頸がんの検査では、「子宮頸部異形成」という子宮頸がんの前段階の病変も知ることができます。
異形成が高度であれば、普通はすぐに子宮頸部を一部切り取る手術を受けることが多いですが、妊娠中であれば、手術のリスクを考えて出産後まで手術を延期することが多いです。
ただでさえ不安の多い妊娠中に、子宮頸がんの心配が重なれば、妊娠中の生活が辛いものになってしまう可能性もあります。
そうなればママの身体はもちろん、赤ちゃんへの胎教としても良いものではないですよね。
子宮頸がん検診は、子宮頸がんの前段階も発見することができます。
だからこそ、妊娠前にきちんと検査をしておき、必要であれば治療を受けておきたいものです。
まとめ
今回は、妊娠前に子宮頸がんを受けておきたい理由や、頸がん検診の頻度についてご紹介しました。
子宮頸がん検診は、20歳以上の女性は2年に1回必ず受診しましょう。
その理由は‥
・20~30歳代で子宮頸がんにかかる女性が増えてきている
・性交渉の経験がある全ての女性が、子宮頸がんにかかる可能性がある
ためです。
また子宮頸がん検診は、妊娠初期の検査項目に必ず入っていますが、そこで発覚するのでは遅い場合が多いです。
なぜなら、妊娠中に発見できたとしても治療は出産後になることが多い。
また万が一がんであれば、妊娠を諦めないといけないことになる可能性もあるためです。
ですから妊娠を望んでいる女性は、まずは2年以内に子宮頸がん検査を受けているか確認しましょう。
そして、もし受けていないことが分かれば、妊娠前にぜひ子宮頸がん検診を受けてくださいね。
市町村から検診費用の補助が出る場合も多いですから、ぜひ確認して活用しましょう!