まもなく出産をされる妊婦さんや生まれて間もない赤ちゃんを育てておられるママに向けて、黄疸についての概要と何に注意をすれば良いのかやご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
黄疸とは?
黄疸とは、血液の中のビリルビンという値が高くなることで皮膚が黄色くなることです。
黄疸は、生まれた赤ちゃんの90%以上に現われます。
赤ちゃんが外の世界に出ると、要らなくなった赤血球が大量に壊れます。
ですが赤ちゃんの肝臓の処理能力では、処理が追いつきません。
そのためビリルビンという値が増えすぎてしまい、黄疸が出てきます。
基本的には問題ないことが多いですが、中には基準より高くなりすぎてしまい、治療が必要になる赤ちゃんもいます。
黄疸のピークは生後4~5日で、10日~2週間で徐々に消えていくことが多いです。
しかし入院の日数などによっては、退院して家に帰ってから黄疸が上がる可能性もありますから、心配になりますよね。
黄疸の観察項目とは?
黄疸が強くなると、赤ちゃんも元気がなくなってしまう?
黄疸が強くなりすぎてしますと、赤ちゃんは元気がなくなってしまうことがあります。
大人で言う“身体がだる~い”ような感覚です。
ですので、おっぱいやミルクの飲みが悪い、ぐずぐずしている、いつもの泣き方より弱い、などがあれば黄疸を確認してみましょう。
黄疸が強いかどうかはどこを見る?
黄疸が強いかどうかは、白目を見ると分かりやすいです。
目を開けたタイミングで白目をチェックしましょう。
また足先まで黄色味が強いと黄疸が強い可能性があります。
もし白目や身体全体の黄色味が強くなってきているように感じる場合は、出産した病院に相談するようにしましょう。
黄疸が出ている間に、ママが注意したいこととは?
ビリルビンはおしっこやうんちから出すのがポイント!
黄疸の原因となるビリルビンは、実はおしっこやうんちから排出します。
ですから、おしっこやうんちの量や回数が少ないと、黄疸が強くなってしまいやすいので注意をしましょう!
そのためには、必要な母乳やミルクの量をきちんと飲ませてあげることが必要ですよね。
赤ちゃんは満腹中枢がまだ働いていないので、授乳の量が足りていなくても寝てしまうこともあります。
特に小さく生まれた赤ちゃんは、1回に飲める量が少なくなりがちです。
1日最低6回おしっこをしているか(理想は授乳毎以上に出ることです)、うんちを1日出ているかは確認しておきましょう。
しかし、うんちに関しては授乳量が足りていても便秘の赤ちゃんもいます。
ですから、新生児でうんちが1日1回出ないときは、お腹のマッサージやこより浣腸などをして、うんちを出してあげるようにしましょう。
このような場合は受診をしましょう!
黄疸はあまりにひどくなってしまうと、核黄疸と言って赤ちゃんの脳に影響を及ぼすことがあります。
現在は、入院中に黄疸の検査をし、基準値が上回れば早めに治療を行いますし、退院後にもう一度黄疸検査を勧められることもあります。
ですから、核黄疸にまでなることはほとんどありませんから安心しましょう!
まずは、もし退院後黄疸検査に来るように産院から言われたのであれば、必ず受診してくださいね。
そして、もし以下のような症状があれば、必ず受診するようにしましょう。
・黄疸がひどい場合(白目や足のほうまではっきり黄色い場合)
・黄疸がだんだん強くなっている場合
・赤ちゃんに元気がない場合(ぐったりしている、あまり泣かない、泣き方が弱い、母乳の飲みが悪い場合など)
まとめ
黄疸はほとんどの赤ちゃんに見られるものです。
ですが、中には治療が必要になる場合もあります。
入院中であれば助産師さんや看護師さんがチェックして検査をしてくれるため安心ですが、退院してから自分で確認しないといけないと思うと不安ですよね。
ですが、入院中に黄疸が高めなどと指摘されずに赤ちゃんが元気であれば基本的には心配はいりません。
ですが、黄疸が強くなっていないかなどは、退院後しばらくはママが観察してあげましょう。
以下の症状がある場合は、必ず出産した産院に相談するようにしましょう。
・徐々に黄疸が強くなってきている場合、特に白目や足先まで黄色味がはっきり分かる場合は注意!
・赤ちゃんがぐったりしている場合(ぐずぐずしている、母乳の飲みが悪い、あまり泣かない、いつもより泣き方が弱い)
特に赤ちゃんが小さく生まれた場合や、入院中に黄疸ことで指摘を受けたママは注意してあげると良いでしょう!