妊娠発覚をした喜びもつかの間「妊娠初期は流産が多い」という情報を耳にし、「ちゃんと出産出来るのだろうか…?」と不安になっていませんか?
意外に多い、妊娠発覚から流産の確率などについて、お伝え致します。
意外に多い流産の確率
「流産」とは妊娠したにも関わらず、妊娠が継続出来なくなることです。
実は、全年齢平均して全体の15%を占めると言われています。
この数字の高さに驚いた方も多いのではないでしょうか?
また、年齢による流産率の関係性も近年明らかになってきています。
25~34歳までの流産率は平均して10%なのに対し、35~39歳では、20.7%、40歳以上では41.3%という数字に。
もし、パートナーとの間にお子さんを授かりたいと考えていらっしゃるのであれば、年齢が高くなるにつれて流産率も高くなる、という事実は認識しておいていただけたら、と思います。
流産する可能性が高い時期とその原因
流産をする週数にも個人差はありますが、大半が12週未満に起こる「早期流産」といわれています。
この「早期流産」は、赤ちゃんの染色体異常による自然淘汰によって起こる、と言われています。
つまり、防ぎようがないのです。
早期早産の中には「化学流産」と言って、妊娠検査薬で陽性が出たものの、着床した頃に流産してしまうものも含まれます。
妊娠を気にしていない方であれば、「通常の生理が遅れてきた」くらいにしか捉えませんが、俗に言う「フライング検査(生理予定日近くで妊娠検査をする事)」を実施する事で、気付いてしまう事があります。
特に、妊娠を望んでいるカップルに多いです。
化学流産とは言え、奥様が「私のせいで流産してしまったのでは…?」と悩んでしまう、という例も多々あります。
妊娠検査薬には、必ずと言っていいほど「生理予定日1週間後から使用」という文言が記載されているのも、そのためです。
妊娠を望む気持ちはとても良く分かりますが、自分自身を精神的に追い込まないためにも、時期を守って、検査薬を使用しましょう。
一方で、妊娠12~21週に生じる流産は「後期流産」と言われ、こちらは、子宮筋腫・子宮内感染など子宮のトラブルによるものが多いです。
また、母体が風疹に感染して流産するケースもあります。
ちなみに、風疹の予防接種は妊娠した後では打つことが出来ません。
その他、「稽留(けいりゅう)流産」と言って、出血や腹痛と言った症状が無いにも関わらず、子宮内で胎児が死亡するケース等もあります。
この場合は、手術を行い、1ヶ月後の結果が順調であれば、普通の生活に戻ることが出来ます。
無事出産をするために心がけたいこと
妊娠中に行うと、流産の危険性が増す行為がいくつかあります。
これは、妊婦さんが心がけることで防げる事項です。
無事、お腹の赤ちゃんを出産するために、下記の事項は避けましょう。
1.タバコ・アルコールは厳禁
タバコに含まれる「ニコチン」は血管を収縮させ、赤ちゃんに必要な酸素・栄養素の運搬を阻害します。
また、アルコールも、お腹の中の赤ちゃんに取り込まれてしまいますし「胎児性アルコール症候群」という病気を誘発します。
2.カフェインは控えめに
カフェインには、妊婦さんに必要な栄養素である「鉄分」の吸収を阻害したり、お子さんを低体重にしてしまうリスクがあると言われています。
現状では、1日300mgまでのカフェインは妊娠には影響ない、とされてはいますが、積極的な摂取は控えましょう。
コーヒー・緑茶・コーラ等カフェインが含まれている飲料は意外に身の回りに多いので、カフェイン含有量は意識して生活して下さいね。
3.ストレスを溜めこまない
心と体は繋がっています。
ストレスをため込む事で、子宮が収縮したり、赤ちゃんに良くない影響を与える、と言われています。
妊娠時は疲れやすくもなりますので、ゆっくりと休息の時間を取るようにしましょう。
4.市販薬はお医者さんに相談してから!
母体が摂取したものは、すべて胎盤を通じて赤ちゃんにも共有されます。
薬は母体には症状改善の効果があったとしても、お腹の中の赤ちゃんには悪影響の事も。
必ず、かかりつけのお医者さんに妊娠している旨を伝え、安全な薬を服用するように努めましょう。
流産のリスクを知った上で、無事出産出来ますように…!
以上、流産について、現状・流産を防ぐために妊婦さんが出来ることについてお伝え致しました。
流産は、母体の影響では無い場合も多いですので、あまり精神的にストレスや重荷を感じすぎてはいけません。
ただ、無事出産出来るようにするために、妊婦さんが心がけておくとよい事は意識しながら、生活して下さいね。