逆子とは、赤ちゃんの頭が上にある状態のことです。
赤ちゃんが逆子の状態かどうかは病院のエコー検査だけでなく、胎動によっても知ることができます。
通常の妊娠と逆子の胎動の違いを知り、お腹の中の赤ちゃんの状態を知りましょう。
胎動の違いは?
お腹の中の赤ちゃんが手足を動かすことにより、お母さんは胎動を感じることができます。
逆子の場合は胎動を感じる位置が異なるため、通常の妊娠との違いを把握して確認してみましょう。
ここでは、赤ちゃんの体の向きによる胎動の違いについて説明します。
通常の場合
赤ちゃんはお母さんのお腹の中で頭を下にしているため、赤ちゃんが足を動かすとお母さんの胃のあたりを蹴るようになります。
妊娠後期になると赤ちゃんが大きくなり、胃を蹴られたことにより吐き気を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
妊娠後期にみられる吐き気は後期つわりともいわれ、赤ちゃんの胎動や大きく成長したことによる胃の圧迫が原因と考えられています。
妊娠初期にみられるつわりとは原因が異なるため、後期つわりがみられるときは一度に食べ過ぎないようにして胃の圧迫を防ぎましょう。
逆子の場合
逆子は赤ちゃんの足が下を向いているため、赤ちゃんがお腹の中で動くとお母さんの下腹部を蹴ります。
人によっては胎動の刺激で尿漏れしてしまうこともあるので、トイレに行きたいときは我慢しないようにしましょう。
仕事などで頻回にトイレに行くことができないという人は、生理用のナプキンなどを活用しても良いですね。
逆子を治す方法
逆子の状態での普通分娩は出産の際に赤ちゃんの手足が引っかかってしまう可能性があるため、病院では帝王切開を提案されることがほとんどです。
赤ちゃんやお母さんが安心して出産に臨むためにはやむを得ない判断ですが、帝王切開に対する不安を感じる人も多いでしょう。
しかし、逆子は体操やお灸などで治る可能性もあるので、普通分娩で出産したい人はぜひやってみましょう。
ここでは、私自身が実際に体験した逆子を治す方法について説明します。
逆子体操
赤ちゃんの体が大きくなるとお腹の中で動き回るスペースがなくなるため、逆子体操をして赤ちゃんが回りやすいようサポートをします。
病院では妊娠30週ごろになっても逆子が治らない場合に指導されることがほとんどです。
逆子体操を早めに行うと再び赤ちゃんが回って逆子状態になる可能性もあるので、逆子体操は病院での指導後に行うようにしましょう。
また、逆子体操によってお腹の張りを引き起こすこともあるため、痛みや張りを感じたときは必ず中止して様子をみてくださいね。
お灸
お腹の赤ちゃんは、お母さんの体の血流が良くなることで回りやすくなるといわれています。
お灸は安全性の高い治療法のため、病院で逆子の診断をされたときはお灸による治療方法を検討してみましょう。
病院によっては外部より鍼灸師を呼んで逆子治療のお灸を実施しているところもあるので、産院の先生に確認してみても良いですね。
セルフでお灸を行うこともできますが、人間の体には数多くのツボがあるので間違ったツボを刺激してしまうことあります。
セルフでお灸を行う場合は、最初に鍼灸院でツボの場所を正確に把握するようにしましょう。
医師による外回転術
外回転術はお母さんのお腹の上から赤ちゃんの頭とお尻を掴んで回す方法です。
この方法は赤ちゃんへの負担もあり、早産などを引き起こす可能性もあります。
私自身も外回転術を体験しましたが、張り止めの点滴をしつつ赤ちゃんの心拍などを確認しながらの治療でした。
赤ちゃんに異常がみられた場合はその場で帝王切開の出産になることもあるそうです。
外回転術は行っている病院が限られているため、産院の先生に相談してみましょう。
逆子は9か月までに治すべき?
赤ちゃんが大きくなるとお腹の中で動き回るスペースが少なくなるため、臨月になっても逆子の場合は帝王切開での出産になる可能性があります。
帝王切開は手術なので、不安に感じる人も多いでしょう。
しかし、帝王切開は出産の日が確定するというメリットもあります。
また、最近は医学も発展しているため術後のトラブルなどの発見も早く、帝王切開でも安心して出産することができますよ。
胎動を感じてマタニティライフを楽しもう!
胎動は赤ちゃんが元気に動いている証だけでなく、逆子かどうかの判断材料にもなります。
しかし、お腹の中は見て確認することができないため、気づいたら逆子が治っていたということも珍しくありません。
赤ちゃんの胎動を自分でも確認しつつ、病院での逆子チェックを定期的に受けるようにしましょう。