今現在、不妊治療中の方は年々増加傾向にあります。
不妊症には、様々な原因・治療法があります。
不妊症の定義とは?
不妊症とは、結婚後2年間以内に子供を授からない事を不妊症と呼びます。
これにはいくつか条件があり、
・避妊をしていない事
・夫が毎日家に帰ってくる事
・定期的に夫婦生活がある事
この条件を満たしていても、2年間の間に子供を授かれなかった方が不妊症に当たります。
2年間ダメだった場合、何の治療も受けずにいてもこの先授かる可能性は少ないと言えます。
また、妊活を始めて1年経っても妊娠しない夫婦も不妊症とは言いませんが、その分類に入ります。
不妊症と診断された場合の検査方法
不妊症と診断された方は、どちらに問題があるかはっきりさせる必要があります。
なので、夫婦ともども検査します。
女性の場合は、子宮の出入り口から造影剤を注入し卵管まで造影剤がきちんと通うことができるか検査します。
検査後、卵管のすべりが良くなるので妊娠しやすくなります。
男性の場合は、マスターベーションで精液を容器に入れてもらい精子の運動率がどのくらいかと精子の量はどのくらいかなど検査をしていきます。
不妊治療法の種類
不妊治療には、いくつかの治療方法があり保険適応のものと保険適応外のものがあります。
・排卵誘発剤などによる薬物療法
・卵管疎通障害に対する卵管通気法、卵管形成術
・精管機能障害にたいする精管形成術
・人工授精
・体外受精
・顕微授精
クロミッドとは?
クロミッドとは、不妊治療の中の排卵誘発剤などの薬物療法に当たります。
性腺刺激ホルモンが不足する事で排卵が起こりにくくなります。
クロミッドは、女性の卵子の排卵を助ける働きがあります。
月経が不順な方や全くない方は、排卵していない可能性があります。
クロミッドを内服することできちんと月経を起こし排卵することができます。
生理5日目から5日間内服する薬です。
薬を飲むと生理14日目くらいから排卵するようになります。
排卵日を特定しやすく、14日目くらいに妊娠しやすい身体になります。
月経周期を規則的にして、排卵をしたタイミングを狙うタイミング法に使われます。
副作用はほとんどなく、多少双子率が上がる程度です。
しかし、3ヶ月以上の長期に渡り内服してしまうと、正常に戻った月経が不規則になったり、おりものが極端に少なくなったりと副作用が出てきてしまいます。
なので、最高でも3ヶ月までしか治療しかできません。
男性にも使う事ができ、クロミッドを内服することで男性ホルモンの分泌が良くなり、精子形成の促進に繋がります。
クロミッドの効果は?
治療をしている限り効果が気になりますよね!
クロミッドを飲むことにより、性腺刺激ホルモンの量を増やし、卵胞を大きく育て排卵しやすくします。
効果としては、排卵の成功率は70%~80%で、無月経の方の場合でも60%~70%程です。
正直、この数字ですと必ず妊娠する!とは言い切れません。
ですが、使用するのと使用する前では、6%程妊娠率は上がります。
費用はどのくらい掛かる?
不妊治療と聞くと高額なイメージありますよね!
クロミッドは、保険適用の治療法なので支払が困難になる程の料金ではありません。
クロミッドの費用としては、1日×5日間で600円前後です。
病院によって値段は違いますので目安として覚えておくと言いと思います。
まとめ
今は、不妊治療を受ける方が増えています。
女性の社会進出を受け、高齢出産(35歳以上が初産)が増えているのが原因です。
不妊症とは、結婚生活の中で妊活を始めて2年間のうちに子供を授からなければ不妊症と言います。
不妊症と診断された場合、どちらに原因があるか調べる必要があります。
検査では、女性の不妊原因である子宮内膜症・卵管不妊症・排卵障害の内どの症状に当てはまるかを調べます。
男性の場合は、精子の運動率や量を検査し、原因を見つけて治療します。
女性の排卵障害の場合、治療には【クロミッド】を用います。
クロミッドは、生理5日後から5日間服用し、生理14日目くらいから排卵し始めます。
月経周期を規則的にすることで排卵日を特定し、妊娠しやすくします。
男性が使用すると、男性ホルモンの分泌が良くなり、精子形成の促進に繋がります。
女性が原因でも男性が原因でも使用できる薬になっています。
クロミッドは、副作用も少ない治療法なので排卵障害の方の場合は最初に処方されます。
副作用かは、分かりませんが双子率が少しだけ上がります。
3ヶ月以上の長期に渡りの治療には向きませんが、処方された場合はきちんと容量を守り服用して下さい。
不妊治療は、辛く先が見えないかと思います。
諦めてしまう気持ちも分かります。
ですが、諦めずに頑張ってほしいと思います。